
螺鈿細工のページ、前回の【菱型(ダイヤモンド)】に引き続き、新しく【猫目(キャッツアイ)】を追加しました。
こちらは上の部分だけと、下の部分も加えた『2連』での制作も可能です。
上下に貝が並ぶと、更に豪華な感じの螺鈿細工に仕上がります。
世界中から集めた貴重な天然素材で、世界で唯一の御箸を誂える「オーダーメイド御箸の専門店」
「紅木」は三味線の棹に使われる高級木材ですが、はっきりした正体がわからない謎の木材でした。その理由は昔、誰かが「紅木紫檀」と呼んだからだと思われます。これにより「紅色をした紫檀のことなのか」「紫檀とは違うが紫檀の仲間なのか」もしくは「紫檀とは無関係なのか」が、どの銘木屋さんに聞いても明確な答えは聞けないまま10年以上の月日が流れました。
そんな時ふと思いついたのが材木としてではなく、植物として調べてみれば答えに近づくのではないかと考え、いくつもの図書館をめぐり多くの本を調べて、分かったことは。
遣唐使が持ち帰った「唐木の一種」/マメ科なので「ローズウッドの一種」/「紫檀よりも花梨に近い存在」これらのヒントをもとに行き着いた答えは「紅木は花梨の仲間の最高級材である」という答えです。いろいろと悩ませてくれた、不思議な縁のある木材でしたが、この材も輸入が規制されてしまい、手持ちの材あと残りわずかという状況です。
螺鈿とは真珠光沢をもつ貝殻を素地や塗装面にはめ込んで研ぎだす技法で、漆器や木工の世界で昔から行われてきた手間と時間のかかる加飾技法です。
漆器の世界では分厚い貝をはめ込んだのを『螺鈿』薄い貝を張ったのを「青貝」と呼び分けています。
海外ではインレイと呼ばれ、作品に光の輝きをはめ込むという意味で、ギターなどで目にする機会が多いのではないでしょうか。
どちらの写真も手前は「真珠貝」、奥は「アバロン(アワビ貝)」を用いた螺鈿細工です。
色の濃い銘木材と螺鈿の組み合わせは本当にきれいで魅力的です
また、少しずつ種類も増やしていく予定ですので、たまにチェックしてみて下さい。
先日の迎春用「祝箸」に続き、今回は来客用のおもてなしつながりで『利休箸』をご紹介します。
利休箸は茶懐石の開祖「千利休」が考案した茶懐石の懐石料理をいただくための御箸で、お客様をもてなす最高の御箸とされています。
当店販売の利休箸は奈良県吉野杉の白杉を使用し、天然木材本来の色合いです。外国産割り箸のような漂白剤は一切使用しておりません。
長さも24cmと女性にも扱いやすいよう、通常の利休箸よりも一回り小さい作りになっています。老若男女どんなお客様が来られても使いやすいよう仕上げました。
年末年始とお客様が多く来られるこの時期に、一つ来客用の御箸を置いておかれると、きっと重宝すると思います。